— MCU Character File 05 —
DOCTOR STRANGE
ドクター・ストレンジ
たった1つの勝ち筋を見つけた男が、禁術に手を染めるまで。
6年間・6作品の記録。
ドクター・ストレンジの物語は、確率の物語として始まり、代償の物語として進んでいく。1400万605通りの未来から1つの勝ち筋を選び取った男が、その後どんな禁忌を犯し、何を差し出してきたかを追い直す。
この物語は、"インカージョン"(複数の宇宙の衝突)という、のちにアベンジャーズ:ドゥームズデイの前提そのものとなる概念が、彼自身の行動によって引き起こされたところで幕を閉じる。
TIMELINE
2016 → 2021
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01
傲慢な外科医が両手を失い、時間の使い手として生まれ変わる。
天才脳外科医スティーブン・ストレンジは、自動車事故で両手の機能を失う。治療法を求めてカマー・タージに辿り着き、エンシェント・ワンのもとで魔術の修行を積む。
闇の次元でドーマムゥと対峙したストレンジは、殺されるたびに同じ瞬間へ時間が巻き戻るループを自らに仕掛け、"ドーマムゥ、取引をしに来た"と繰り返し告げ続ける。時間の外にいるはずのドーマムゥはこの反復に耐えかね、配下の撤退と地球不可侵を条件に取引に応じる。ストレンジはニューヨーク・サンクタムの守護者となる。
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02
ロキを一時的に足止めし、ソーをオーディン捜索へ送り出す。
ニューヨーク・サンクタムを訪れたソーの前に現れたストレンジは、監視対象だったロキを一時的に足止めしたのち解放し、行方不明のオーディンの居場所をすでに把握していると告げてノルウェーへ送り出す。出番はこの一場面のみだが、単体作品のラストで示唆されていた伏線の回収でもある。
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03
1400万通りの未来を見た末、タイム・ストーンを差し出す。
タイム・ストーンをめぐりニューヨークでトニー・スタークやブルース・バナーと合流し、惑星タイタンでの戦いに加わる。サノスと相対する前、ストレンジは未来を1400万605通り視た結果を明かす。
勝てる未来は……1つだけだった。
トニーへの返答(原語: "How many did we win?" "...One.")
トニーの命と引き換えにタイム・ストーンをサノスへ差し出したストレンジは、理由を問うトニーに「もうエンドゲームだ」と告げる。この一言が、次作の題名の由来になった。
もうエンドゲームだ。
ストーンを渡した直後、トニーに向けた台詞(原語: "We're in the endgame now.")
直後、サノスが指を鳴らし宇宙の生命の半数が消滅する中、ストレンジ自身も塵となって消えていく。トニーへの最後の言葉は、短い一言だった。
トニー……これしか道はなかった。
ストレンジの最後の言葉(原語: "Tony... there was no other way.")
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04
帰還し、指を1本立てて、たった一つの勝ち筋を示す。
消滅から5年、最終決戦でポータルを通って帰還した大勢のヒーローたちの中に、ストレンジもいた。決戦の最中、トニーに向かって指を1本立てるだけの合図を送る。それは、1400万605通り中たった1つだった勝ち筋が今この瞬間であることを示す、無言のサインだった。
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05
ピーターの願いのために呪文を唱え、多元宇宙を裂いてしまう。
正体が世界に知れ渡ったピーター・パーカーに頼まれ、記憶を消す呪文を唱えるストレンジ。だがピーターが何度も例外条件を持ち出して詠唱を遮ったことで呪文は暴走し、多元宇宙を裂いてしまう。劇中では、ピーターの幾何学模様のウェブでミラー・ディメンションに閉じ込められる一幕もある。
最終的に、ヴィランたちを元の宇宙へ帰したのち、ピーター自身の意思で例外なしの呪文を唱え直す。今度はMJやネッドの記憶からも、ピーターは消える。
FINALE
2022
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06
禁術に手を染めてワンダと戦い、第三の目を開く。
多元宇宙を渡り歩ける少女アメリカ・チャベスを狙う魔物との戦いの末、真の脅威がダークホールドに蝕まれたワンダ・マキシモフだと判明する。ワンダは、ウェストビューで作り上げた幻の息子たちと再会するため、アメリカの力を奪おうとしていた。
ストレンジとアメリカはアース838へ逃れるが、そこの"イルミナティ"(モルド、キャプテン・カーター、キャプテン・マーベル、リード・リチャーズ、プロフェッサーX、ブラック・ボルト)に捕らえられる。ワンダは、モルドを除く全員を殺害する。
ワンダに対抗するため、ストレンジはダークホールドの力を借り、冒頭で命を落とした別宇宙の自分自身の亡骸に憑依する禁術に手を染め、ワンダの力の源であるウィンダゴア山を目指す。しかしワンダ自身は、アース838で出会った息子たちに恐怖の目で見られたことで我に返り、あらゆる宇宙のダークホールドを破壊してウィンダゴア山ごと自らを埋める。
ダークホールドを介した禁術の代償として、ストレンジの額には第三の目が開く。エンドクレジット後、クレア(シャーリーズ・セロン)が現れ、ストレンジ自身が引き起こした"インカージョン"(複数世界の衝突)の後始末を手伝うよう告げ、彼を闇の次元へと引き込む。
WHAT'S NEXT
2026年12月18日、アベンジャーズ:ドゥームズデイ
ベネディクト・カンバーバッチのドクター・ストレンジ続投は、他のキャラクターと比べて極めて不透明な状況にある。2026年3月に発表されたドゥームズデイの公式キャスト発表に、カンバーバッチの名前はなかった。理由を問われた本人は"椅子が足りなかったんじゃないか"と冗談めかして答えている。
その後の取材でカンバーバッチは一転し、"間違っていた、次回作に出演する"と自らの発言を訂正した。複数の業界関係者の情報として伝えられているのは、彼が演じるのは読者の知るヒーローのストレンジではなく、ドクター・ドゥームの魔術師の相棒としてスリング・リングを操る役どころだという説である。マーベル・スタジオによる公式な役どころの説明はまだない。
マルチバース・オブ・マッドネスのエンドクレジットで示唆された"インカージョン"の後始末が、ドゥームズデイの筋書きと直接結びついているという報道もあるが、これも公式に確認された情報ではない。