— MCU Character File 04 —
PETER PARKER
スパイダーマン
師の跡を継がされ、正体を暴かれ、世界の記憶から自分を消した先で。
10年間・7作品の記録。
ピーター・パーカーの物語は、トニー・スタークとの師弟関係として始まり、その関係を自分の力で手放していく物語として進む。トニーの遺産を継がされ、正体を暴かれ、最後には世界中の人の記憶から自分自身を消し去るところまで、彼が何を背負い、何を手放してきたかを追い直す。
マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズが版権を共有する特殊な事情から、この物語はスターク家に近い側で始まる。その経緯は700万ドルの契約が生んだスパイダーマン権利問題の全史で詳しく扱っている。
TIMELINE
2016 → 2018
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01
スタークに秘密裏にスカウトされ、初めてヒーロー同士の戦いに加わる。
ニューヨーク・クイーンズの自宅アパートに、トニー・スタークが直接訪れる。叔母メイには奨学金の面談だと偽り、ピーターをドイツでの戦いに連れ出す。空港での戦闘では、バッキー・バーンズの腕をウェブで拘束し、キャプテン・アメリカやファルコンとも渡り合う。
帰宅後、叔母には喧嘩をしたと偽って黒い痣をごまかす。この時点でのピーターは10代半ばとされるが、劇中で正確な年齢は明言されていない。
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02
ヴァルチャーを止め、正式なアベンジャーズ入りを自ら断る。
トニーとハッピー・ホーガンは新しいスーツを与える一方、距離を置いた師匠として振る舞う。武器商人"ヴァルチャー"ことエイドリアン・トゥームスを追ううち、彼が想いを寄せる同級生リズの父親だと知る。
撃墜された輸送機からトゥームスを救い出したうえで彼を退けたピーターは、正式なアベンジャーズ入りとスーツの返還をトニーから提案されるが、自ら断る。
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03
タイタンでの死闘の末、スタークの腕の中で消滅する。
サノスの宇宙船に密航して駆けつけたピーターは、惑星タイタンでの戦いに加わる。指パッチンの後、消滅が始まったピーターはトニーに助けを求め、腕の中で塵になって消える。
行きたくない。行きたくないよ、スタークさん。お願い、行きたくない。
ピーターがトニーの腕の中で消える直前の言葉(原語: "I don't want to go. I don't want to go, Mr. Stark. Please, I don't want to go.")
TIMELINE
2019
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04
5年の空白を経て帰還し、師の死を看取る。
消滅から5年、まったく歳を取らないまま帰還したピーターは、5年分歳を重ねた友人たちと再会する。ホームカミングでは距離を置いていたトニーとは、今度こそ正面から抱き合う。トニーの葬儀にも、叔母メイに付き添われて参列する。
TIMELINE
2019 → 2021
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05
師の遺産を背負わされ、化かされ、正体を暴かれる。
トニーの遺産として、AI搭載メガネ"E.D.I.T.H."を託されたピーターは、その重圧に苦しむ。元スターク・インダストリーズ社員クエンティン・ベック、通称"ミステリオ"は、幻影技術で"エレメンタルズ"を演出し、トニーの後継者としての名声と資産を狙う。正体を見抜いたピーターに敗れたベックは、自らのドローンに誤って殺される。
エンドクレジット後、J・ジョナ・ジェイムソンがミステリオの偽造映像を報道し、ピーターの正体がスパイダーマンであることと、ロンドンでのドローン攻撃の犯人であることを、世界に向けて暴露する。
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06
叔母を喪い、世界の記憶から自分自身を消し去る。
正体が世間に知れ渡った生活を元に戻すため、ピーターはドクター・ストレンジに、世界中の人の記憶からスパイダーマンの正体を消す呪文を頼む。詠唱中に何度も条件を変えようとしたことで呪文が暴走し、正体を知る別の宇宙の人物たちがこの世界に引き寄せられてしまう。
引き寄せられたのは、別々の映画宇宙のグリーン・ゴブリン(ノーマン・オズボーン)、ドクター・オクトパス、サンドマン、リザード、エレクトロという5人のヴィラン。ピーターは彼らを故郷の宇宙へ帰らせず"治療"しようとするが、正気を取り戻しかけていたはずのオズボーンは再びゴブリンの人格に支配され、叔母メイを殺害する。
大きな力には、大きな責任が伴う。
叔母メイがピーターに遺した最期の言葉(原語: "With great power there must also come great responsibility.")
別の宇宙のピーター・パーカー2人(トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版)も本人として現れ、3人のスパイダーマンで最終決戦に挑む。5人のヴィランを治療して元の宇宙へ帰したのち、ストレンジは多元宇宙の崩壊を防ぐため、世界中の人の記憶からピーター・パーカーという存在そのものを消し去る呪文を放つ。友人MJとネッドの記憶からも、ピーターは消える。
NOW
2026年7月公開・最新作
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07
孤独と引き換えに戦い続け、それでも友の手を取り戻す。
『ノー・ウェイ・ホーム』から4年、ニューヨークの誰からも存在を忘れられたまま、ピーターはたった一人でヒーロー活動を続けている。かつての仲間の支援もスターク製のテクノロジーもなく、戦い続ける重圧が、彼の肉体そのものに異変を引き起こし始める。
追っていた事件の先で、ダメージ・コントロールに拘束されていたミュータント、ジーン・グレイと接触する。妹を殺された怒りから力を暴走させ、ブルース・バナーの精神に踏み込んでハルク化させてしまったジーンに対し、フランク・キャッスル(パニッシャー)は実力行使を促すが、ピーターは共感を選ぶ。自らの心を開き、叔母メイに慰められた記憶をジーンと分かち合う。
ジーンを狙ったフランクの銃弾を、ピーターは身を挺して受け止める。ジーンの力で一命をとりとめ、病院で目を覚ましたピーターは、旧友ネッドと再会する。ネッドは最初こそ気づかないが、2人にしか分からない秘密の握手を交わした瞬間、思い出したように友人へと表情を変える。
WHAT'S NEXT
2026年12月18日、アベンジャーズ:ドゥームズデイ
トム・ホランドは、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』の公式キャスト発表に含まれていない。2026年8月のD23で公開されたトレーラーにも、その姿はなかった。
複数の海外メディアが報じている理由(マーベル・スタジオ公式の説明ではない)は、時系列上の都合である。『ブランド・ニュー・デイ』の物語がドゥームズデイと同じ時期に並行して進んでいるため、このスパイダーマンはまだアベンジャーズに合流できる状況にない、という見立てである。
『ブランド・ニュー・デイ』のエンドクレジット後、ネッドの追跡アプリに映るピーターの現在地は、ニューヨークから宇宙の彼方へと突然ジャンプする。何の説明もないまま、「Spider-Man Will Return」の一言で映画は終わる。