— MCU Character File 03 —
THOR
ソー
尊大な王子が、故郷を失い、家族を失い、それでも新しい家族を見つけるまで。
11年間・8作品の記録。
ソーの物語は、王位を巡る物語として始まり、王位を手放す物語として進んでいく。ヨトゥンヘイムへの報復から、故郷アスガルドの喪失、母と兄弟の死、そして宇宙での新しい家族の発見まで、王座ではなく人間関係の変遷として辿り直す。
以下の年表は、公開順ではなく劇中の時系列順に並べてある。ただし『エンドゲーム』だけは例外で、ソーがタイムトラベルで訪れた2013年の場面と、2023年の本編を分けて2つに並べてある。
TIMELINE
2011 → 2015
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01
尊大さゆえに追放され、地球で謙虚さを学ぶ。
アスガルドの王位継承を目前に、フロスト・ジャイアントの侵入に激怒したソーは、オーディンの制止を無視してヨトゥンヘイムへ報復に向かい、古い戦争を再燃させる。父オーディンはソーの力とムジョルニアを奪い、地球(ニューメキシコ)へ追放する。
そこで天体物理学者ジェーン・フォスターやエリック・セルヴィグと出会い、人間としての生活の中で謙虚さを学んでいく。ロキ(実はフロスト・ジャイアント出身の養子であることが判明する)がデストロイヤーを差し向けると、ソーは町の人々を守るため自らを犠牲にしようとする。その資格が認められ、ムジョルニアが戻り、力を取り戻す。
デストロイヤーを退けたソーはビフレストの上でロキと対峙し、ヨトゥンヘイム殲滅を止めるため橋を破壊する。オーディンとは和解するが、地球へ戻る手段を失い、ジェーンとは離れ離れになる。
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02
捕らえたロキを連れ帰るため、初めて他のヒーローと肩を並べる。
ロキとテッサラクトを取り戻すために地球へ降り立ったソーは、当初アイアンマンやキャプテン・アメリカと衝突する。やがてニューヨークでのチタウリ軍団との戦いに合流し、アベンジャーズの一員として戦う。決着後、ロキを拘束してアスガルドへ連れ帰り、裁きを受けさせる。
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03
母フリッガを喪い、王位を継ぐことを自ら退ける。
闇エルフの首領マレキスが、かつて宇宙を闇に沈めようとした兵器"エーテル"(現実の石)を狙ってアスガルドを襲撃する。エーテルを偶然取り込んでしまったジェーンを守るため、母フリッガは単身マレキスの配下カースと戦うが、ジェーンの居場所を明かすことを拒み、刺殺される。ソーが駆けつけた時には、すでに母は事切れていた。
最終決戦でソーはマレキスの顔に雷撃を浴びせ、痛烈な一撃を与える。アスガルド式の水葬でフリッガを弔ったソーは、政治に幻滅し、王位への即位を拒んで地球でジェーンと生きることを選ぶ。
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04
5年後の未来から舞い戻り、亡き母と最後の会話を交わす。
2023年、時間強奪作戦でロケットと共に2013年のアスガルドへ跳んだソーは、身を隠していたところをフリッガに見つかる。息子の様子がどこかおかしいと即座に見抜いた母に、ソーは自分が未来から来たことを打ち明ける。彼女の死を知らせ運命を変えようとするソーに、フリッガは「あなたがここにいるのは、あなたの未来を直すためよ。私の未来のためじゃない」と諭し、自らの死を変えさせようとしない。
別れ際、ソーはこの時代のムジョルニアを呼び寄せる。うつ状態にあった今の自分でも、ハンマーは変わらず自分を選んだ——この事実が、失いかけていた自信を取り戻すきっかけになる。
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05
不穏な幻視をきっかけに、インフィニティ・ストーンの調査へ旅立つ。
ウルトロン討伐の戦列に加わる一方、ワンダ・マキシモフに見せられた幻視に突き動かされ、セルヴィグと共に神秘の泉を訪れる。断片的な手がかりから、何者かがインフィニティ・ストーンをめぐる大きな駒を動かしていることを察知したソーは、決着後、単身その調査へと旅立つ。
ここまでの、後戻りできない3つの喪失
2013
母フリッガの死
マレキスの配下カースに殺される。ソーは死に目に立ち会えなかった。
2017
アスガルドの消滅
ヘラを退けるため、みずから故郷を炎の巨人に明け渡す。
2018
ロキとヘイムダルの死
サノスの襲撃で、兄弟と旧友を目の前で立て続けに失う。
TIMELINE
2017 → 2018
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06
姉ヘラとの死闘の末、アスガルドそのものを失う。
ロキとの旅の末、消息不明だったオーディンをノルウェーで発見するが、オーディンはその場で老衰により息を引き取る。死の間際、2人が知らなかった長女ヘラの存在が明かされる。ヘラはアスガルドを制圧し、ソーは片目を失いながらも、炎の巨人スルトゥルを解き放つという滅びの予言"ラグナロク"を逆手に取ってヘラを退ける。
アスガルドという故郷そのものが崩壊する中、ソーは生存者を宇宙船に乗せて脱出する。以後アスガルドの民にとって、故郷は特定の土地ではなく共に生きる人々そのものだと語られる。
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07
兄弟と友を目の前で失い、復讐の武器を鍛える。
アスガルド滅亡後、難民を乗せた宇宙船がサノスの襲撃を受ける。ヘイムダルは最後の力でハルクを地球へ逃がしたのち殺され、ロキはソーを救うためテッサラクトを差し出した直後、隠し持っていたナイフでサノス暗殺を試みて失敗し、目の前で絞殺される。瀕死のソーは宇宙を漂流していたところをガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに救われる。
ロケットとグルートを伴い、鍛冶の星ニダベリアへ向かったソーは、サノスに脅されてインフィニティ・ガントレットを鍛えさせられていたドワーフのエイトリと共に、新たな武器ストームブレイカーを鍛造する。ワカンダでの最終決戦でソーはストームブレイカーをサノスの胸に突き立てるが、急所は外れる。指を鳴らしたサノスに、ソーは「頭を狙うべきだったな」と告げられる。
FINALE
2018 → 2023
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08
迷いを振り切り、宇宙で新しい家族を見つける。
サノスの指パッチンから数週間後、隠遁先を突き止めたアベンジャーズに合流したソーは、今度こそ迷わずサノスの首を刎ねる。しかしサノスはすでにインフィニティ・ストーンを破壊しており、犠牲者は戻らなかった。
それから5年、ニューアスガルドで自堕落な生活を送っていたソーは、当初タイムトラベル計画への参加をためらう。2014年から呼び出された過去のサノス軍との最終決戦の後、ロケットに「今度は頭を狙ったのか」と問われ、「頭を狙った」とだけ答える。
頭を狙うべきだったな。サノスがソーに告げた言葉(原語: "You should have gone for the head.")。この一言がエンドゲームでの伏線として回収される
ニューアスガルドの王位をヴァルキリーに譲ったソーは、「アイデンティティを自分自身で見つけたい」とガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに合流し、宇宙へ旅立つ。
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09
ジェーンを再び喪い、ゴアの娘を我が子として迎える。
ガーディアンズと旅を続けていたソーのもとに、身勝手な神々を憎むゴア(ゴッド・ブッチャー)の脅威が迫る。ステージ4のがんと闘っていたジェーン・フォスターは、ラグナロクで砕けたムジョルニアの破片に選ばれ、マイティ・ソーとして力を取り戻す。しかしその変身のたびに、化学療法の効果が体から失われ、病を進行させてしまう。
最終決戦でジェーンはニューアスガルドの子どもたちを守るため力を使い果たし、人間の姿に戻った直後、ソーの腕の中で息を引き取る。ソーはゴアを説得し、彼がエターニティに願って蘇らせた娘ラヴを託され、我が子として育てることを選ぶ。エンドクレジット後の場面では、金色の光となったジェーンがヴァルハラでヘイムダルに迎えられる姿が描かれる。
WHAT'S NEXT
2026年12月18日、アベンジャーズ:ドゥームズデイ
ソー役のクリス・ヘムズワースは、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』への出演がマーベル・スタジオの公式キャスト発表で確定している。複数の海外メディアは、本作でソーが物語の中心的な役割を担う可能性や、『インフィニティ・ウォー』での死別以来はじめてロキと画面上で再会する可能性を報じているが、これらは報道段階の情報であり、マーベル・スタジオが公式に認めた筋書きではない。
確定しているのはヘムズワース本人の続投という事実だけで、それ以上の筋書きは現時点で発表されていない。